オックスフォード大学クライストチャーチ・コレッジ夏季講座 体験談4

体験談4 2013年度参加 文学部2年 R・Mさん

“振り返ると一か月はあっという間で物足りないと思う点もありますが、
限られた時間で得られるものはできるだけ得たと思います。”

【現地研修の内容・成果】

一か月を通し、午前中は語学中心の授業、午後はさらにアカデミックな学習として現代イギリス社会について学びました。午後のクラスは選択制で、現代イギリス社会・国際ビジネス・国際関係の3つのうちから選択します。

『午前』
午前中の授業は会話を中心としたもので、スピーキングとリスニングに重点を置いたものでした。スピーキングのトレーニングとして教科書を使用しながらディスカッションをしたり、死刑制度などの国際問題を取り上げてディベートを行ったりしました。また洋楽を聴きながらリスニング力を鍛えるなど、毎日楽しみながら授業を受けることができました。その他、毎日日記を書く宿題が出されており、ライティングの練習になってよかったと思います。

また、グループプレゼンを2回、個人プレゼンを1回、合わせてプレゼンテーションを3回行いました。1つ目のテーマは「New Cityを計画する」というもので、グループに分かれ与えられた条件を満たす新たな都市を計画しました。2つ目のテーマは「10分間授業をする」というもので、一人一人大学で専攻している科目についてクラスで授業をしました。3つ目のテーマは「ニュース番組を作成する」というもので、これもグループに分かれて10分間の現地で放送するニュース番組を台本から配役、リポートする内容や天気予報などを自分たちで考え発表しました。この授業のおかげで街へ出かけた際、すらすらと英語が出てくるようになりました。授業中難しい単語を日常で使う簡単な単語で置き換えて説明する、という訓練も行っていたため伝えたいことを短く簡潔に伝えられるようにもなりました。リスニング力も上達したと思います。

『午後』
午後の授業ではイギリスの現代社会をイギリス人の視点から考えることができました。家族問題やジェンダー論、教育や犯罪など毎週異なるトピックについて学び、グループに分かれディスカッションを行うこともありました。現在のイギリスでは夫婦の二組に一組が離婚しているという現状に驚かされたり、女性の社会進出について学んだり、毎日興味深い内容の授業を受けることができました。

 

最終課題は1,500字のエッセイでテーマは4つのうちから1つ選択し、私は「なぜ女性より男性の犯罪率のほうが高いのか」というテーマを選択しました。教科書の指定箇所を中心に、図書館の文献もいくつか参考にしました。このテーマに関しては未だに検証途中の説も多く存在しており、エッセイを書く際には信憑性の高い学説がどれなのか吟味するのに苦労しました。この授業を通して現代イギリスの現状を知ることができ、それと同時に日本との比較もすることができました。西洋史専攻ということもあり、もともとイギリスについて深く学びたかったのでこの授業はとてもためになりました。

『放課後・休日』
午前・午後の授業の他に放課後(夕食後)に週3回ほどのアクティビティも用意されていました。これは現地で私たちのサポートなどをしてくれていた数人の学生たち(SA: Student Assistant)が事前に計画してくれたものです。初めにオックスフォードの街を案内してもらったおかげで、初期の段階で大学周辺に馴染むことができました。

 

その他、トレジャーハントというゲームではグループで街に繰り出し、現地の人たちに質問をしながらクイズを解くなど英語を使いながら楽しむことができました。また土日は自由行動なので友人とロンドンへ出かけたり、郊外の名所を訪れたりと思い出に残る体験がたくさんできました。これらのアクティビティや土日の自由時間は日頃授業で習ったことを試す良い機会でした。自分から積極的に話しかけることで、自分の弱点も見えてきます。

【最後に】

この一か月の海外研修を通し、少なからず英語能力が上がったことは確かです。これまでも英会話を習ったことはありましたが、やはり本場の英語に触れることで刺激されることが多かったように思います。英語を話すことに慣れたことは勿論、リスニング力が出発前とは格段に違うことに私自身一番驚いています。振り返ると一か月はあっという間で物足りないと思う点もありますが、限られた時間で得られるものはできるだけ得たと思います。

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