海外での危機管理・健康管理
海外では、日本とは異なる危機管理および健康管理が必要です。 それぞれ関連情報等を渡航前に十分に調べておきましょう。 海外旅行保険等には必ず加入し、万が一の場合に備えるようにしてください。 また、海外に渡航・滞在する場合には、外務省が実施している渡航登録サービスにて渡航・滞在予定を登 録してください。
危機管理
スリや置き引きなどの被害に遭ったり、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることが ないよう、外務省が発出する渡航情報および報道等により滞在国の最新の治安状況・テロ情 勢、社会情勢、犯罪の傾向・手口などについて常に最新情報を収集してください。
留意事項
- 海外では日本と同じ感覚で行動しないよう十分に注意する。
- 自分の身は自分で守るという意識を持つ。
- 現地の緊急連絡先(大使館、領事館、大学緊急連絡先等)を調べ、そのメモを常に携行する。
- 警察、救急車、火事の際の緊急連絡先を調べておく。
- 政情や治安が不安定な危険な場所には絶対に近づかない。 夜間の外出や一人歩きは控える。現地の人が行かない場所には絶対に近づかない。
- 多額の現金や貴重品は持ち歩かない。
- 日本人を含めた面識のない人を安易に信用しない。
- 政治的な話や特定の国や民族、宗教、習慣、文化などについて大声で話さない。
- 麻薬や覚せい剤などの薬物には絶対に手を出さない。他人の荷物を安易に預からない。
- トラブルに巻き込まれた場合には、大使館、領事館、現地警察等に相談する。
- パスポート、クレジットカード、航空券、海外旅行保険などについてコピーや番号を控えておく。
危機管理への心構え
「未然に危機(リスク)を回避するにはどうすれば良い?」「危機(リスク)に直面した際どう行動すれば良い?」 事前にぜひ一度考えてみましょう。
健康管理
渡航先の気候や医療事情に関する最新情報や感染症情報、病気にかからないために注意すべ きことについて渡航前に十分に調べておきましょう。
留意事項
- 滞在先付近の医療機関を調べておく。
- 渡航先に応じて予防接種を必ず受ける。
- 持病がある場合には、主治医から英語や現地の言語でメディカル・レポートを作成してもらって おく。渡航期間中に必要な薬をもらっておく。
- 適度な量の食事を心がけ、生水・生もの・生野菜には十分に注意する。
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医薬品を持参する場合は渡航先の法規制を確認し、トラブルを避けるため英語や現地の言語での薬剤証明書を発行してもらっておく。
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精神的なストレスを感じるようであれば、家族、友人、学生相談室、現地大学のカウンセラー等に相談してみる。
渡航登録サービス
海外に渡航・滞在する場合には、必ず外務省が実施している以下の渡航登録サービスにて渡航・ 滞在予定を登録してください。有事の際、在外公館などから緊急時情報提供を受けられます。
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外務省海外旅行登録 たびレジ(3ヵ月未満の渡航を予定している場合)
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在留届電子届出システム ORRnet(3ヵ月以上の滞在を予定している場合)
危機管理・健康管理関連Webサイト
- 外務省 海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/
- 外務省 海外安全虎の巻 https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
- 外務省 世界の医療事情 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
- 外務省 性被害について https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/women_damage.html
- 厚生労働省検疫所 FORTH https://www.forth.go.jp/index.html
- 国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html
- 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際感染症センター https://dcc.ncgm.go.jp/
- 世界保健機関(WHO) https://www.who.int/en/