オックスフォード大学リンカーン・コレッジ夏季講座 体験談2

体験談2 2007年度参加  商文学部4年 N・Mさん

【オックスフォードのある一日】

授業はディベートから始まります。そのため毎日グループに分かれTAの力を借りつつ前日からあくせく準備……。最初は大変だった準備も徐々に楽しくなると同時に、初日は散々だったディベートも回を経るごとに中身あるものになっていくのを日々実感しました。

 

午前は大学の先生による英国史の講義(ここで学んだ歴史が翌日のディスカッションで役立つのです)、午後は演劇のワークショップとそれぞれ約3時間ずつ美味しいランチを挟んで9時から16時までみっちり行われます。

頭と体を使って文字通り全身を動かしたあとは、オックスフォードの町を散策したりTAとおしゃべりしたり、先生が企画してくれたアクティビティを楽しんだりするなどして過ごします。夕食は食堂や外食などその日によって異なります。時にはカレッジ内のダイニングで優雅な夕食をすることも!

プログラムも残り数日となったある日のこと。いつものように授業を終え、夕方のアクティビティを楽しみ有意義な時間を過ごした一日の終わりに、思いもよらないことが起きました。それは当日誕生日だった私のサプライズパーティー!!なんとみんなが内緒で一日かけて準備してくれていたのです。全員が集まるフラット(寮)の地下にあるキッチンの扉を開けた瞬間の驚きと感動は脳裏に焼きついて、今でも思い出すたびに幸せな気持ちになります。

 

【休日の風景】


土曜日に授業があったので、丸一日休み!という日は日曜日だけでした。みんなが思い思いの計画を立てる中、私を含んだ3人はコッツウォルズにある小さな町『ボートン・オン・ザ・ウォーター』まで日帰り小旅行をすることに決めました。
いつもより早く、しかも大急ぎで朝食を済ませ、オックスフォードの鉄道駅へ行き、無事切符を購入し、乗車して…すべてが順調だと思いきや……起きました、ハプニング。1週間の疲れからか(?!)3人ともまどろんでしまったため、目的駅を寝過ごしたのです!けれどハプニングを楽しむのも旅の醍醐味。次の駅で降りて町を散策しながら次の列車を待ち、無事目的地に到着しました(オックスフォードから40分程で行けるところが結局3時間かかりましたが・笑)。

そうして、アフタヌーンティーをしたりお散歩したり……まるで絵本の世界にいるかのような気分で清らかな小川が縫うように流れる美しい町を私たちは思う存分満喫しました。芝生で寝転んでひなたぼっこするだけなのに、あんなにも幸せな気持ちになれるとは!本当に行ってよかったね!と3人で話しながら帰路に就きました。

唯一の休日を終えた翌月曜日はみんなリフレッシュした表情をしていたのが印象的でした。

 

【オックスフォードのススメ】

この体験談を読んでいるみなさん、オックスフォード大学リンカーンカレッジのプログラムに少しでも興味をお持ちになったならば、とにかく応募することをお勧めします!大学時代、これほど貴重な経験ができる機会はそうそうありません。イギリスに興味がある、シェークスピアが好き、オックスフォード大学で学んでみたい、異文化の生活に触れたいetc動機は何でもいいです。一人じゃ不安だなぁ、語学に自信がないなぁ…そんな心配を吹きとばすくらい、素晴らしく素敵な体験が必ず待っています。

私は学生生活最後の夏休みにこのプログラムに出会い、参加できたことで人間的に一回りもふた周りも大きく成長できたと自負しています。学部も学年も違うけれど、それぞれ素晴らしい個性を持った19人の仲間、オックスフォード大学の先生やTAと一緒に刺激的で充実した2週間を過ごせた経験は一生忘れられない宝物です。
在学中にこうした経験を少しでも多くの塾生にしてほしい、卒業する今だからこそ私は心からそう思っています。貴重な学生時代、後悔しないためにもオックスフォードへの一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

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