ノートルダム大学夏季講座 体験談2

体験談2 2012年度参加  経済学部2年 K・Yさん

【一日の様子】

午前はアメリカの文化・政治・歴史・価値観に関する講義を受けた。どの講義を受けても分かることであるが、日本の講義とは方針が異なっている。教授があるトピックに関する質問を学生に投げかけ、学生がディスカッションを行い、発表する。その発表に教授がフィードバックを与えることで、トピックに関する理解を深める。このような方針で、講義は進行した。このような講義には、学生が積極的に授業に取り組むことができる環境が整うであろうと思う。しかし、扱うトピックの難易度が高すぎて、ディスカッションについてゆくのは困難であった。さらに驚いたのが、リーディングの課題の量の多さである。ただでさえ内容が高度であるのに、量が多く、課題が全て終わらないことが多々あった。ただ、現地のアシスタントの学生も講義内容の難易度を理解してくれていて自分たちの理解度を気にしてくれ、内容を要約してくれたので、内容が全く分からないということはなかった。日本と全く異なる講義形態で戸惑ったが、教授も現地の学生もサポートしてくれて良い経験ができた。
1日だけであったが、他国からノートルダム大学に来た留学生たちと合同で受けた講義は、他国の英語のレベルの高さに圧倒された。彼らとディスカッションをして、彼らの英語力やはっきりとした目的意識には驚き、自分にとって良い刺激となった。

午後は主にノートルダム大学の近隣で課外研修を受けた。この講座でアメリカの様々な文化を経験できた。ノートルダムの近隣はシカゴのような大都市ではないので、どこが経済の拠点になっているか興味があった。スチュード・ベーカー美術館に行った時、かつては車の生産が盛んで、この地区の経済の発展につながったと知った。しかし、今は日本や韓国が生産する車がシェアの大部分を占める。現在では経済の中心はノートルダム大学になったそうだ。大学の敷地が広いので、大学で働いている人も多い。また、建物が比較的に新しく、日本でいう公共事業のような新しい建物の建設もよく行われるという。建物の建設で経済が活性化しているような構造を考えると、大学が経済の拠点になっているのは納得できた。このように、博物館に行った時、日本とはまったく異なる文化があることに気付いた。自分はアメリカの経済に興味があったが、経済だけではなく、文化や政治など様々なことを学ぶことができた。

【シカゴ研修】

最後の3日間で行われたシカゴ研修では、シカゴの建築を見学し、ノートルダム大学がある地区とは違うアメリカの都市を経験した。シカゴでの研修では主に観光をした。シカゴ内にある建築を見学して分かったことは、比較的古い建築はアメリカ独自のものであるが、新しい建築はさまざまな国の影響を受けているということだ。日本もその国の一つである。このように、アメリカではさまざまな文化が調和していた。アメリカが移民国家であることが大きな要因であると思う。シカゴで、日本ではできないさまざまな文化を体験できる点で、この研修は有意義なものであると思った。

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