延世大学春季講座 体験談3
体験談3 2013年度参加 法学部1年 R・Oさん
“もしも、長期休暇に留学したいと考えるのであれば、
欧米も良いですが、「近くて遠い隣国」に目を向けてみるのも一つの手だと思います。”
【延世での一日】
9:30〜12:00 韓国語の授業
初日にペーパーテストと面接によってクラス分けが行われますが、ハングルが読めるか否かによって2クラスに分かれていました。私がいたクラスでは、自己紹介に始まり、会話表現を学びました。文法は規則に従うと手強くないのですが、発音は日本語よりも複雑であるためか上手くできず、何度も直されてしまいました。しかし、漢字に由来することばで、日本語と同じような単語も多く存在しました。先生は英語を交えながらもできるだけ韓国語を用いて説明してくださいました。難しかったですが、楽しみながら韓国語を学ぶことができたと思います。ここで得た知識は、店員さんと話すとき、韓国人学生と話すとき、非常に役立ちました。
12:00〜13:00 ランチ
大学の食堂と言っても数か所あり、さまざまなメニューを提供していました。私は、テレビでよく見るチゲや韓国式のラーメンを食べていました。
13:00〜16:00 現代韓国について講義
みんなが一つの教室で延世大学の先生方からレクチャーを受けます。南北問題、日韓関係、行政、ポップカルチャーと内容は多岐にわたり、新しく知ることばかりでした。国際政治や安全保障について英語で講義を受けることは容易ではないですが、先生方は丁寧に解説してくださり分かりやすかったです。韓国への関心がもっと高まりました。
16:00以降は自由時間となり、みんな思い思いの時間を過ごします。私は延世大学を出てすぐの新村(シンチョン)によく行き、レストランで韓国料理に挑戦していました。延世大学の学生と巡るツアーやテコンドー体験のようなアクティビティが用意されていることもあります。
【休日】
団体としてサムソンを見学したり国立博物館を訪れたりしました。韓国企業の技術力を目の当たりにし、また、韓国側から見る歴史に触れることができ有意義でした。明洞(ミョンドン)やカロスキルでは、観光都市としてのソウルを楽しむことができました。
【ソウルの様子】
ソウルは地下鉄が張り巡らされているため、移動しやすかったです。ICカード利用が徹底されており、日本よりもハイテクな印象を受けました。観光地は特に外国人が多く、人の往来が活発でした。大規模な店には日本語が堪能な人が必ずいて、びっくりさせられることが多かったです。
「隣国、でも分からないことの多い国」は、私がもつ韓国に対するイメージでした。この講座に参加して、日本と韓国はお互い関わらずに存在することができないくらいに、長い間関係を築いてきたのだと感じました。韓国が歩んできた軌跡や現代政治について知り、生の韓国語と触れ合うことができ、短い期間とはいえ、得るものの多い留学であったと思います。もしも、長期休暇に留学したいと考えるのであれば、欧米も良いですが、「近くて遠い隣国」に目を向けてみるのも一つの手だと思います。