オックスフォード大学リンカーン・コレッジ夏季講座 体験談13
体験談13 2017年度参加 文学部2年 K・Hさん
【現地での1日の様子】
この講座では毎日午前中にディベートと午後にはドラマのプログラムがありました。
午前中は、ひとりのSAに対して四人のグループで、ディベートを行いました。前日にSAにより議題の詳しい内容と、ディベートに役立つ知識の説明が行われます。それをもとにグループメンバーで話し合いをし、翌日のディベートに備えていました。ディベートの議題の内容は英国の歴史で、例えばウィリアム王は英国北部を統治するべきかや、農民と騎士どちらが良いかなど様々な視点によるものでした。日によっては議題が複雑で難しいものもありましたが、ディベートの後に必ずオックスフォード大学の教授により、当日の議題に関する講義が行われたので、十分理解することができました。また日本の教科書には載っていないような現地ならではの情報も得ることができ大変勉強になりました。私は今まで英国史には触れたことがありませんでしたが、SAや現地の先生方が親身に詳しく説明してくださったので楽しく学ぶことができました。(⇒右の写真:ロンドンのGlobe Theatre)
午後はドラマのプログラムを行いました。必ずこのプログラムが始まる前にはZip ZapとBounceというエクササイズを行い体を大きく使うことを学び、また仲間との連帯感も味わうことができました。金曜日にはシェークスピアの劇をグループに分かれて実演しました。この役はどのような感情でその言葉を口にしているかを考え、相手の目を見て台詞を言うことは、こんなにも難しいことなんだと気づかされました。ドラマの先生も熱心に私たちに指導して下さり貴重な時間を過ごすことができたと思います。また週1回、実際に劇場で自分たちが演じる劇を観る機会もあったので大変有意義でした。
夜はSA含め皆でリンカーン・コレッジで豪華な食事を食べたり、現地のレストランやパブに行ったりしました。よくイギリスの料理はあまり美味しくないと耳にしますが、リンカーン・コレッジでの食事は毎日色とりどりのイギリスの料理で、とても美味しかったです。またSAと共に行ったパブでは、現地の人が実際に何をよく食べているのかなど詳しく知るきっかけにもなりました。食事中に交わすSAとの会話も楽しかったです。(⇒右の写真:フィッシュ&チップス)
【休日の過ごし方】
休日はプログラムに参加しているメンバーと共に電車でロンドン市内へ行き買い物をしたり、オックスフォードを散策したりしました。昼食と夕食は自分の生きたい場所に行けるので、しっかりと観光もできました。またSAが私たちのガイドとなって様々な場所に連れて行ってくれました。観光客なら見過ごしてしまうような情報も得ることができます。オックスフォードはロンドンほど大きな町ではありませんが、お土産屋さんも沢山あります。また町自体がとても綺麗なので何時間いても飽きません。見るべき建築物や美術館、また美味しいレストランも沢山あるので一日使って回って良かったと思いました。
【最後に】
私はこのプログラムに参加するまで自分の英語力に自信がなく、果たして英語を母国語とする人と共に生活することができるかと心配でした。しかしこのプログラムを通して、言語の壁は自分の努力次第でいくらでも超えられることに気づきました。最初は誰でも不安ですが、自分自身がいかに伝えようとする姿勢を見せるかで、相手もその気持ちをくみ取ってくれるので会話は自然とできるようになりました。また会話ができるようになると、もっと英語を学びたいという気持ちも芽生えてきました。私は今まで目的なく英語を勉強していましたが、今ではコミュニケーションを取るために英語や英国の歴史を学ぼうと思っています。日本でしっかり勉強してからまたイギリスに行って、成長した姿でNeil先生や現地のSAの皆さんにまた会いたいと思います。このプログラムはこなさなければいけないことが多く大変ハードなプログラムですが、この2週間を終えた時には新しく成長した自分に出会えるはずです。私はこのプログラムを取って本当に良かったと思います。とても貴重な経験を得られました。ひと夏で成長したい人におすすめのプログラムです。
(最終日の集合写真)