ノートルダム大学夏季講座 体験談7

体験談7 2017年度参加 薬学部6年 T・Fさん

【薬学部の私が本プログラムに応募しようと思った理由】

短期プログラムに応募する頃、私は就職活動中で、製薬企業への就職を考えていました。他業界もそうだと思いますが、製薬業界はグローバル化が著しく、外国人と仕事をする可能性が高いと考えていました。就職活動を通じて、外国人と同じ方向性を目指して仕事をするためには相手の言動、ひいてはその根幹にある文化を肌で感じることが重要だと考えました。残りの学生生活で自分に何ができるかを考えた際、たまたま本プログラムの存在を知ったため応募しました。

【1日の様子】

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午前中はアメリカのビジネス慣習の講義でした。このビジネス文化の講義は私が最も受けたい講義でした。就職活動をしていたため、外資系と内資系(外国と日本)との雰囲気の違いも分かっていたつもりでした。実際に講義を受けると、もちろん日本との共通点もありますが、異なる点ばかりで、これを肌で感じることができたことは私の中では大きな収穫でした。例えば、日本人は何かを主張する際、どうしても周りの「空気」を気にしがちです。一方でアメリカ人は主張することが当たり前でした。こうした違いを頭で理解するだけでなく、実際に体験することは大きな財産になると思います。

午後は2つ講義がありました。1つ目がアカデミックな英語の講義です。こちらはエッセイの書き方やプレゼンテーションの仕方などを学びました。最後の講義では簡単なプレゼンテーションを行いました。2つ目はアメリカの歴史についての講義です。コロンブスや人種、メルティングポットなどのキーワードを基にアメリカの歴史を紐解いていきます。私は世界史を学んだことがなく、はじめは正直きついと感じました。恐らく膨大なリーディングの課題が出ると思いますが、文系の方は試験、理系の方は研究等忙しいと思うので、全てこなすことは難しいと思います。最低限のキーワードについて調べて講義に臨むと理解度も上がると思います。(⇒右の写真:キャンパス内の様子)

講義以外も、野球観戦やアウトレットでの買い物など、様々なアクティビティがあるので飽きることなく楽しめると思います。

【シカゴでの様子】

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基本的には観光でした。シカゴの有名な観光スポットを見て回りました。1日自由行動の日があり、各自で買い物やミュージカル、メジャーリーグの観戦など満喫しました。(⇒右の写真:シカゴの景観)

【本講座に参加して感じたこと】

(1)アメリカのディスカッションの仕方について

これは講義を受けてみるとすぐに日本との違いが分かります。日本はある言動に対して批判的に考えがちです。一方でアメリカでは、まずその意見の肯定から始まり議論が広がっていきます。先生の質問に対して少し的外れな回答かもしれないと思っていても”Good”と言ってくれます。日本と違って建設的な議論ができ、心地よいとまで思いました。こういった文化がアメリカのビジネスの発展に繋がっているのだと考えられます。

(2)Diversityについて

就職活動をしていくと、よく「ダイバーシティ」という言葉を耳にするかもしれません。私自身もそうでしたが、日本では恐らく女性社員の活躍、若手社員の参画、国籍などを意味していると思います。しかしアメリカ人が考えるDiversityは少し違い、人種のことを指していました。恐らく講義で学ぶと思いますが、アメリカは多くの人種によって成り立っている国です。一方、日本は島国であることから、人種という考え方は浸透していないと思います。同じDiversityという単語でも国により視点が大きく異なることを実感しました。

(3)英語学習について

いざ英語を話すとなると、なかなか言葉が出てこなくて、とても悔しい思いをしました。英語は試験科目ではなくツールであることを実感しました。三単元を無視した壊滅的な英語でも、アメリカ人は理解しようとしてくれます。恐れずトライしてみてください。

本プログラムを経て英語に対する意識が変わったと思います。もっと英語を知りたい、もっと英語を「使える」ようになりたいと思うようになりました。

  【本講座への参加を考えている方へ(特に理系の方)】

期間にすると2週間と短いように見えますが、とても中身の濃い時間を過ごすことができると思います。講義もそうですが、それ以外の観光やアクティビティでもアメリカを存分に肌で感じることができ、アメリカが好きになることは間違いないと思います。特に理系の方は研究等で忙しく、また自分の専門分野外の内容であるため、このプログラムに魅力は感じないかもしれません。ですが、自らの視野を広げることは就職活動や社会人になって働いた時に必ずどこかで役に立つと私は考えています。理系のみなさんも是非参加を考えてみてほしいと思います。

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(シカゴでの集合写真)

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