ノートルダム大学夏季講座 体験談5

体験談6 2015年度参加  法学部3年 K・Iさん

【現地での授業について】

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午前中は、アメリカの歴史や文化に関する講義を受け、午後は総合的な英語力の向上に向けたアカデミックな場面で必要とされる英語研修を受けました。また、2週目にはノートルダム大学のビジネススクール教員による「U.S.-Japan Business」の授業を受けました。そして2週間のノートルダム大学での研修の後は、フィールドトリップとしてシカゴへ3日間滞在しました。午前中の「American Study」の講義では"What is America?" "What is American Dream?"をテーマに歴史、文化、社会、政治、経済といった実に多様な視点を通してアメリカをとらえることができ、アメリカ社会についての考察を深めることができました。もともと自由の国として象徴的なイメージを持っていましたが、実際にはアメリカが自由を獲得するまでの険しい道のりがあったこと、更には、アメリカは多文化から成り立つ社会で、実に多くの人種から成り立っており、各人種間同士でのデモやボイコット、差別などが避けは通れない軋轢があったことを知り、ただ多くの人が憧れを抱く国の背景にまで深く考えさせられる機会となりました。

 

【今回の留学を通して思ったこと】

私が今回の研修に参加したいと思い至った目的の一つに、日本の大学教育システムとは異なるアメリカの大学教育システムをじかに経験してみたいというものがありました。実際に経験してみて感じたことは、日本の授業よりも自然と授業に対する能動性が高勝ったことです。毎日授業がなされたのにも関わらず、毎回のように多くのリーディング課題が予習としてあり、私は毎晩それらの課題をすべてこなすことに必死でした。加えて、授業中も教授からただ一方的にされる話を聞いて終わりというわけではなく、適宜教授から投げかけられた質問に対して、学生が応える意見に沿って授業が展開されたので、教授一人で授業を作っているのではなく、その場の教室にいる学生と教授全員で一体となって授業を作り上げているように感じました。これは日本でよく見る教授が一方通行で話して終わりというような学生と教授とに距離感があるようにすら感じるものとは大きな違いでした。

最初はその違いに多少戸惑いましたが、次第に、授業では常にその時話題になっているトピックに対する自分の意見は何だろうかと考える習慣を身に着けるようになりました。毎回のディスカッションの中で「あなたはどう思うの」といつ聞かれるかわからない状況で、突然聞かれても困らないようにするためにです。またそうすることで、多様な物事に対する自分の考え方の芯のようなものがあることに気が付くことができました。ここで身に着けたことは日本に帰国してからも、まだ残された大学での授業への取り組み方にも大きく影響を与えることができるであろうと考えております。

これらの経験は帰国してからの私自身の学問への取り組み方に関する考え方に大きな影響を与えました。そして、今後日本にいながらも継続的に、意欲的に英語の勉強に取り組んでいかなければならないという大きなモチベ―ションにもなりました。

 

【最後に

プログラムの最後にフィールドトリップとしてシカゴへ訪れたが、その町並みはそれまでノートルダム大学で学んでいたことを総復習するかのような雰囲気にのまれました。ミシガン湖から流れる大きな河が街の中央を通り、その見事なまでに自然と調和した都会の高層ビルなどが織りなす街並みは、アメリカの広大な土地だからこそ生み出すことのできる豊かな自然を都会に感じることができました。同じ高層ビルが多く連なる東京と比べても、そのような窮屈な雰囲気がシカゴでは感じることがありませんでした。そのような日本との些細な違いかもしれませんが、日本にいたままでは感じることのできない大きな経験をさせてもらうことができました。私にとって初めてのアメリカ滞在でしたが、この2週間は私にとってとてもかけがえのない刺激的な経験ばかりなものとなりました。今まで私の頭の中のイメージでとらえていたアメリカと、実際に五感を駆使して感じたアメリカは全く異なるものでした。

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