ウィリアム・アンド・メアリー大学夏季講座 体験談7

体験談7 2015年度参加  文学部2年 A・Hさん

【現地での授業・様子】

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このプログラムではアメリカの文化や歴史、政治に関する講義を受け、その後クラスに分かれて講義内容に関するディスカッションを行うほか、講義に沿ったフィールドワークや、ショートエッセイライティングを通して実際にアメリカの文化に触れ、そこで感じたことを英語で表現するなどしました。また、フォーカスグループごとに決めたテーマでリサーチをして日米比較のプレゼンテーションを行い、アメリカ文化を深く理解することができました。私のフォーカスグループでは、広告を通して日米の個人主義、集団主義に着目し、アメリカが個人主義的であり、日本が集団主義的であるとする現代のステレオタイプに疑問を呈するプレゼンテーションを行いました。この広く浸透しているステレオタイプを疑うことは、なかなかに難しいことであり、現地においても情報収集が困難でありましたが、現地の学生や仲間と協力し合ってプレゼンテーションを成功させることができたことは何よりも達成感がありました。

 

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私は海外への渡航歴がなかったので、実際にアメリカの人々や食文化、歴史に触れ、学ぶことができたことは有意義でした。特に今年は本講座が開講して25周年という節目の年に当たり、それを祝うパーティーや日本国大使館への訪問などの記念イベントが盛り込まれていました。最も印象に残ったことの一つが、この日本国大使館への訪問であり、公使や外交官の方々のお話を伺えたことはとても貴重な経験でした。直接お話を伺えた二人の外交官の方は慶應義塾大学出身であり、どのようにして外交官になったのか、学生時代はどのようなことに力を入れていたのか、仕事を選ぶ上でどのようなことが大切であるかなどを伺う中で、本当に自分の仕事に誇りをもって取り組んでいらっしゃることが伝わってきて、私も将来に向けて今のうちから様々なことに取り組みたいと強く思うようになりました。   


【今回の留学を通して思ったこと・感じたこと】

この研修を通して感じたこととしては、英語で自分の考えていることを言葉で表現することがいかに難しいかということです。私は、講義や現地のスタッフとの会話の中でだんだんと英語が聞き取れるようになっていくことを実感できましたが、自分から思っていることを表現することはすぐにできるようになるものではなく、自分の無能さをつらく感じることもありました。しかし、周りの友人たちが積極的に質問したり、話をしたりしている姿を見て、自分ももっとがんばらなければと思えました。このことを通して私は英語力の向上や文化の理解が深まっただけではなく、英語という言語に対する考え方にも変化が生まれたように感じます。外交官の方々もおっしゃっていましたが、今回の経験で私は、自分がしっかりとした考えを持ち、それを伝えようという思いがあれば、英語が多少苦手であっても相手にしっかりと伝わるのだということを教わりました。今はまだ私の英語力には大いに課題が残されています。しかし、まずは自分の考えを発信していこうとする姿勢が何より重要であると学ぶことができました。そしてまた、心から英語に向き合いたい、英語力を向上させたいとも思えるようになりました。この経験は私を大きく成長させてくれ、今まで以上に勉学に励みたいと思うきっかけとなりました。

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【最後に】

最後に、私はこのプログラムに参加できたことを本当に光栄に思います。私一人では、これほど素晴らしい経験をすることはできなかったように思います。この留学のために私に関わって下さったすべての人に感謝したいです。本当にありがとうございました。

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