オックスフォード大学リンカーン・コレッジ夏季講座 体験談11

体験談11 2015年度参加  文学部2年 A・Hさん

【一日の過ごし方】

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ドラマでは、今年はシェイクスピアの「お気に召すまま」と「ベニスの商人」を演じました。セリフを覚える期間が二日ほどしかなく、かなり大変な思いをしましたが、Neil先生やその他の先生、SA、20人のメンバーと一緒に演じきった達成感はものすごいです。一人一役担当し、自分の役になりきることはもちろん、他人のセリフをよく聞いて、反応し、演じるということを通して、自然と団結力やチームとしてのまとまりが生まれました。私はドラマも未経験でしたが、初めての人でも演技できるように丁寧に指導してくださりました。また、本番では緊張感はあったものの、失敗が許されない…というような固い雰囲気は全くなく、それぞれが自分の役を最後まで演じ切ることに重点を置いていたので、みんな伸び伸びと演技ができました。

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ディベートはロールプレイ型とアカデミック型の二種類があり、交互に体験しました。どちらも説得力のある話し方をする必要がありますが、特にロールプレイ型では、聴衆や審判を中世の国民に例えて、その時代に生きる人が話しているかのように演じることができ、とても面白いです。体験してみて思ったことは、ドラマとディベートは相互に影響しあう授業科目だということです。ディベートで説得力のある話し方をし、自信を持って人に伝えることで、ドラマでも堂々と演技ができるようになります。私は高校生の時にディベートを二回やったことがあるだけで、ほぼ未経験でしたし、苦手意識を持っていましたが、このディベートは四人対四人の団体戦で、各チームにSAがサポートとしてついてくれます。チームのメンバーと夜遅くまで話し合い、勝ってSAと喜んだり、負けてアドバイスをもらったり、とても貴重な経験でした。        

★1日のタイムライン
6:30  起床、シャワー
7:00~ ディベート・劇の準備
8:00~ 朝食&ディベート準備
9:30~ ディベート
10:30~  講義
11:30~  翌日のディベート準備
12:45~  昼食
14:15~  演劇
16:30~  自由時間
18:45~  夕食
21:00~  ディベート・劇の準備                   &自由時間
~2:00 就寝

【休日の過ごし方】

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一週目の日曜日・二週目の土日と、計3日の休日があります。一日目の日曜日は翌週から始まる勉強に備えて遠出はせずにオックスフォードの町を歩いてお土産を買い、寮の近くでご飯を食べました。二週目の土曜日は、コッツウォルズという田舎の綺麗な村にSAがバスで連れて行ってくれました。日曜日は一人で行動する人もいれば、複数でロンドンに行ったり、一日中寝たりと各自で好きなように過ごしました。あちこち出かけるのも良いですが、しっかり休むことも大事です。私は疲れすぎて朝も昼も食べずに寝ていました。でも夜にSAと食事に出かけて仲良くなれたので良かったです。
  

 

【最後に】

私は、イギリスに行って自分の英語力を試してみたい、という単純な動機でこのプログラムを選び始めました。最初はケンブリッジ希望でしたが、自分の苦手な分野が多いリンカーンコレッジの夏季講座を選んだ方が得るものは大きいと思い、こちらを選びました。高校生の時にディベートで担任の先生に駄目だしをされ、最悪な評価をもらって以来、ディベートや討論を避けてきましたが、ここで挑戦すれば何かが変わるかもしれないと思いました。また、私は人前で話すことや目立つことが大嫌いで、そのような機会を避けてきましたが、それもこの機会に克服したいと思い、思い切って応募しました。渡航直前まで不安でいっぱいでしたが、実際参加してみて、なぜあんなに不安だったのだろうと不思議なくらい楽しめたし、多くのことを学びました。イギリスの文化に触れ、オックスフォード大学で勉強できたこと、素晴らしい先生やSAに出会えたこと、ディベート・演劇という自分の苦手分野にここまで本気で向き合い、友達と最後の最後まで協力しあいやり遂げたことが自分の財産になりました。「討論、ドラマが好き!」という方はもちろんですが、「実は苦手…」という方にこそお勧めしたいです。

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