ケンブリッジ大学ダウニング・コレッジ夏季講座 体験談12

体験談12 2017年度参加 理工学部2年 A・Tさん

【現地での生活について】

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現地での生活は、ダウニングカレッジ内にあるハウスと呼ばれる寮での共同生活となります。1つのハウスに7~10人程がそれぞれ個室に泊まり、ハウスによって異なりますが、基本的にバス・トイレ、キッチンは共同です。同じハウスには1人TAがいて、プレゼンを見てくれたり、いろいろなアドバイスをしてくれたりします。(⇒右の写真:夕暮れ時のダウニング・コレッジの様子)

【授業について】

前半の2週間では、3つのクラスに分かれて、基本的な英語のスキルを身につけるための授業を行いました。10人程度の少人数のクラス編成であったため、自分から積極的に発言し、ディスカッションなどをする機会が多くあり、とても有意義な授業でした。私は、午前中に英語、午後にはドラマワークショップの授業を受けました。ドラマワークショップでは、実際に女優として活躍している先生から、体を使った自己表現の仕方や、他者とのコミュニケーションの仕方など、今まで日本では学んだことのない新しいことを多く学びました。特に、みんなの前に出て一人ずつ大きな声で発言したり、体で表現をしたりといった実践的なことを通して、人前で自分に自信を持って堂々と英語で話すことができるようになりました。プレゼンテーションは言うまでもなく、今後の学生生活、さらに将来社会で生きていく上でとても重要なスキルを身につけることができました。私自身、このドラマワークショップを受けた後、大人数の前でも動じずに大きな声で話せるようになっていることに驚きました。第1週目の最後には、2週目の最初に行われるプレゼンテーションの準備が課題として課せられました。今回は、Cambridge Connection という、ケンブリッジ大学に関するテーマを各自選び、8~10分ほどの英語でプレゼンを行う課題が与えられました。私は、ケンブリッジ大学の卒業生であり、ノーベル賞を受賞したジェームズワトソンについてプレゼンしました。これほど長い時間のプレゼンは初めてだったため、大変苦労しましたが、試行錯誤と練習を重ねて納得のいくプレゼンを行うことができました。

後半2週間は、AとCそれぞれのモジュールごとに分かれて授業を受けました。私はサイエンス分野のモジュールAを選択し、「新薬の開発過程」と「環境、再生可能エネルギー」について英語で学びました。午前中には専門の先生による講義を受け、午後にはその内容について理解を深めるため、TAやクラスメイトとディスカッションを行いました。「薬の開発過程」については、5、6人ほどでのグループプレゼンが課され、自分たちで選んだ病気についての薬の開発過程についてプレゼンをしました。プログラムの最後には、各国のエネルギー政策についてペアでプレゼンを行いました。

【休日の過ごし方】

ツアー(バース).jpg

休日は、主に仲の良い友人と人それぞれの過ごし方をします。課題やプレゼンの準備、また、土日の2日間を使ってフランスなどイギリス国外へ小旅行に出かける人もいました。私は、ロンドンへの観光の他、世界遺産をめぐるツアーに参加したり、ケンブリッジの周辺を散策したりと、休日を有効活用することができました。ロンドンでは、オペラ座の怪人を見たり、アフタヌーンティーを楽しんだり、イギリスでしか味わうことのできない貴重な体験をすることができました。

また、ガイド案内付きのツアーもとても有意義なものでした。私たちが参加したツアーは、ウィンザー城、バース、ストーンヘンジを1日でまわるツアーでした。朝、ロンドンに集合してバスで移動したため、一日で3ヶ所を効率的に訪れることができ、個人旅行ではなかなかできないツアーの魅力を感じました。(⇒右の写真:バースでの一枚)

ある休日には、ケンブリッジ周辺の観光を行いました。トリニティカレッジやキングスカレッジなど世界的に有名なカレッジを見学したり、ケム川でパンティングを体験したり、ケンブリッジ周辺を散策するだけで充実した1日を過ごせました。

 

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(ストーンヘンジの景観)

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【現地の街の様子】

イギリスは日本と異なり、歴史のある建物を修復しながら大切に使い続ける文化が根付いており、ケンブリッジ、ロンドン共に、歴史的な街並みに溢れどこを撮っても絵になる素敵な場所だと感じました。(⇒右の写真:ケンブリッジの夜景)

【最後に】

 約1か月にわたるケンブリッジ生活は、様々な面で私を大きく成長させてくれました。プレゼンテーションスキル、英語力の上達はもちろん、以前よりはるかに人前でも自身を持って英語を話すことができるようになりました。また、現地のTA達や同じプログラムに参加した慶應生と共に良い人間関係を築くことができたのも大きな収穫でした。この研修で出会った素晴らしい仲間達とは、今後も交流を続けていきたいです。最初は勉強面、生活面共に不安もありましたが、このプログラムに参加し、とても貴重な経験をすることができて本当に良かったです。ケンブリッジで過ごした大学2年生の夏は、私の一生の宝物です。 

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(最終日の集合写真)

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