クイーンズランド大学春季講座 体験談6

体験談6 2018年度参加 法学部2年 H・Iさん

【現地研修について】

今回の研修は二週間という短い期間でしたが、とても有意義なものとなりました。私には、将来、仕事を通じて日本の魅力を海外にアピールしたいという思いがあります。その目標の達成のためにも、語学力の必要性を強く感じており、また、国際関係学を学ぶことで他国との関係について考えを深めたいという思いから今回の研修に参加することを決めました。  講義では、オーストラリアの歴史についてや、国際関係を分析するツールとなるrealism、liberalism、critical thinkingなど様々なことを学びました。その中でも一番印象深かったのは、平和についての講義です。平和とは何か、平和を達成するためにはどうすればよいかについて皆でディスカッションをしました。普段そこまで真剣に考えたことのない内容だったので、とても新鮮でした。先生が、平和を世界レベルで考えることは難しいけれど、平和について考えることは身近な人との関係について考えることにもつながる、だから、自分が興味のある段階で平和について考えていけば良い、とおっしゃっていたことがとても印象に残っています。その言葉を聞いて、今後、難しく思える学問や物事でも、自分の興味と結びつけて物おじせずに取り組んだり、 考えたりしていきたいと思いました。

【ホームステイについて】

ブリスベンでは、ホームステイを体験しました。私のホストファミリーは、南アフリカからの移民だったので、オーストラリアでの生活だけでなく、南アフリカの生活についても少し知ることができました。オーストラリアでの生活と南アフリカでの生活の違いは何かと尋ねると、生活ぶりはそこまで変わらないが、人々の態度が大きく違う、という答えが返ってきました。南アフリカのほうが、人々の暮らしがオーストラリアほど豊かではないけれど、だからこそ人々は新たなものを生み出そうという創造力と情熱を持っている、と言っていました。その話を聞いて、やはり自国のことでも、実際に他国での暮らしを経験したりして外から見ることではじめて気づくこともたくさんあるのだろうな、と思いました。

私の家庭だけでなく同じプログラムに参加した仲間のホストファミリーも移民だったり、大学にも様々な国籍の学生がいたりと、オーストラリアが多文化社会と言われている国であることを実感する場面がたくさんありました。大学にいると、国籍が違うことが何の違和感のないことだと感じられました。それを最も顕著に感じたのは、大学のダンスクラブに参加した時です。2人ペアをどんどん組み替えながら社交ダンスの練習をしたとき、毎回ペアの学生の国籍が違ったのですが、ダンスを通じてすぐに仲良くなれました。私自身、オーストラリアでの暮らしらしはほとんどストレスがなく快適で、それは、国籍や文化が人々の 間で違うことがオーストラリアでは当たり前になっているからだと思いました。

【課外活動について】

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今回のプログラムの中には、クイーンズランド大学での授業の他にも、様々なアクティビティが組みこまれており、それらもとても貴重な体験となりました。TIQを訪問しクイーンズランド州についてのプレゼンテーションを聞いた際には、鉄道や教育などクイーンズランドと日本との間に密接なかかわりがあることを知って驚きました。キャンベラへのショートトリップでは、ブリスベンとは違った、整備された首都としての独特な街の雰囲気を感じました。 ⇒右の写真:Lone Pine Koala Sanctuary

 

【最後に】

この研修を通して、日本の生活では感じられないことを感じたり、学問に対する考えを深めることができました。ただ、授業の時に自分の意見を英語でうまく伝えることができなかあたり、キャンベラで裁判所を訪れた時に自分の興味のある内容だったのに、英語がよく聞きとれずあまり理解できなかった、など自分の英語能力の未熟さを痛感する場面が多々ありました。また、ホストファミリーともっとコミュニケーションを取ればよかった、など後悔もあります。この悔しさや反省をばねにして、今後の英語の勉強や生活につなげていきたいと思います。私にとってはじめての留学でしたが、ホストファミリーや先生方、二週間を共に過ごした仲間たちに恵まれ、忘れられない二週間となりました。多くの人への感謝の気持ちを忘れずに、今後も自分の将来の目標に向かって様々なことに挑戦していきたいです。

 

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(修了式での集合写真)

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