タフツ大学春季講座 体験談5

体験談5 2019年度参加 文学部2年 Y・Aさん

・現地研修について

タフツ大学での2週間はかなり大変でもあり、充実したものでした。基本的に授業が午前と午後の二回に分かれて行われ、それぞれ2時間みっちり国際関係について、講師の方々にご教授いただきました。講師の方々のバックグラウンドは多岐にわたり、タフツ大学所属の教授の方もいれば、元アメリカ海軍所属の方、元CIA所属の方、日本での留学経験のあるボストン大学所属の大学院生の方などと様々でした。

私が特に面白いと感じた授業は、元CIA勤務の方による、スパイに関する授業です。この授業では、実際にアメリカがどのような理由があってスパイを様々な国に送り込んでおり、どのように情報収集をし、どのようにそれを活かして、国益を伸ばしているかについて学びました。実際に模擬でCIAのエイジェントになりきって、麻薬売買に関する情報の源となるテープを聞いて、どのようにそれを解析し、実際に自分たちの行動に反映させるのかを考えさせたりもしました。この授業が特に印象に残っている理由は、トピックそのものが日本の大学の授業ではあまり扱われないことと、授業そのものの執り行われ方が独特だったからです。

このプログラムのほとんどの授業についても言えるのですが、全ての授業がセミナー形式をとっていたことです。基本的に発言することが良しとされ、議論することを講師たちが促してきます。沈黙していると、自分はこの話題に関心がない、やる気がないという評価が下されます。はじめの方は、日本からきた私たちは、沈黙してしまうことも多かったですが、授業が進んでいくに連れて、英語で質問したり、議論に加わることができるようになり、少しは成長できたのかなと思えるようになり、嬉しかったです。

授業後には、TA(Teaching Assistantの略)という、タフツ大学に実際に所属している有志の生徒さんによって、その日あった授業を実際に理解しているかの復習を毎日してもらいます。個人的にはこの時が一番楽しかったです。はじめの方は真面目にその日の復習をしていくのですが、途中からだいたい話が逸れて、日本と他国の文化の違いについて議論することが多かったです。

基本的にこのTAさんとの復習(というか異文化交流)が終わった後は、基本的にどこか近場で夕ご飯を外食で済ませて、ホテルに戻っていたのですが、日によってはTAの方と夜ご飯食べたり、映画を見たり、タフツ大学で日本語を学んでいる他の生徒と交流するパーティーに参加したりするイベントが企画されていました。どれも非常に楽しく、自分の交友関係を国際的に広げていくワクワクとドキドキを味わえてよかったです。

また、土日はTAさんたちがフィールドトリップを企画してくださいました。ボストン観光したり、MITやハーバード大学のキャンパスを見てまわることができました。

・全体を通して

プログラム全体はとてもハードなものでした。基本的に平日は勉強勉強の日々でした。また、異文化圏での生活だったので、毎日がサバイバル生活のようなものでした。2週間という短い時間ではありましたが、アメリカでの高難度な大学の授業スタイルと忙しい大学生活を体験できたことは今後も大きな糧になると感じています。この講座で学んだことを生かしつつ、この先の日本での大学生活を実りのあるものにしていきたいと思います。

・来年度以降に受講を考えている方への注意点

1.  ポケットWi-fiを持っていこう

私たちは、「アメリカはどこもWi-fiが飛んでいるので、ポケットWi-fiやSIMカードはいらない」と教えられましたが、絶対にポケットWi-fiはあったほうがいいです。基本的にホテルで、パソコンをインターネットに接続して課題を行なったり、予習を行なったりするのですが、私たちがいた時にはなぜかWi-fiがホテル全体で丸2日間使えなくなるという事態に陥りました。また、アメリカのどこもかしこでもWi-fiは飛んでいません。ぜひともポケットWi-fiは事前に用意しておきましょう。

2. Uberのアプリを入れておこう

基本的に移動はバスかUberでした。バスに乗るには、Charlie Cardという、日本でいうSuicaのようなものが必要ですが、こちらは現地で支給されるので問題ないです。しかし、Uberはアプリがないと乗ることができないので、必ず帰国前にダウンロードして、決済方法まで確立させておきましょう。

3. 洗濯ネットを持っていこう

泊まるホテルにはコインランドリーがありますが、ものすごくホコリっぽいです。ホコリが服につくのが嫌な人は洗濯ネットを必ず持っていきましょう。

                   

フィールドトリップの日にTAさんたちと   (クインシーマーケットにも行きました)    (ある日の夕食です。)

一緒に撮った集合写真)