シドニー大学春季講座 体験談6

体験談6 2017年度参加 理工学部1年 K・Eさん

【現地研修について】

一週目は英語のクラスが午前午後ともにあり、先生は英語をわかりやすく伝えてくれるため比較的理解しやすく、効果的なスタートが切りやすかった。二週目以降からレクチャーが始まり、レクチャラーはそれぞれ違った訛りを持っているため、聞き取るのに苦労した。そのため、講義内容に関係する予備知識は最低限持っておく必要があると思う(特に専門分野の英単語)。内容については、理工学部の自分にとって普段学ぶことのない文系の分野で、講義内容は全て、自分にとって非常に有意義で興味深いものだった。また、留学の後半はフィールドトリップなどが多くあり、オーストラリアの文化の一端を知ることが出来た。特に、シドニーにある三菱東京UFJ銀行を訪問し、現地で働く日本人の方とお話しをさせてもらう中で大学生活のアドバイスなどをもらうことができ、良い意味で今後の大学生活に影響を与えられるようなインパクトを受けた。

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(シドニー大学のキャンパス内)

【生活面について】

一週目は慶應の学生皆とゲストハウスに泊まり、二週目以降は、二人一組でホームステイをした。日本出発時にはお互いそこまで親しくなかったが、ゲストハウスに皆で泊まることにより早い段階で打ち解けることが出来たのは良かった。ホームステイに関しては基本的にどのホームステイ先も良い人ばかりで、英語を実践として使う良い機会になった。また、私のホームステイ先の方はオーガニック好きで、健康に配慮された食事だった。オーストラリアの外食はジャンクフードが多い中、家庭内でそういった食事を摂ることが出来たのは意外だったが、人によって健康に対する意識の差が激しいのかなと思った。

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(ホームステイ先の夕食)

【自由時間について】

基本的に平日は授業後の16時頃から、土日は全日フリーだったのでシドニーの観光スポットをほぼ全て回ることができた。行動単位は人それぞれだが、私は一人旅に出ることが多かった。一人で歩くことにより自分から積極的に英語を使うことが出来、とても良い経験となった。また、時にはグループで行動をし、オーストラリアについての知識を共有することによってさらに楽しむことが出来た。私は日本でもカフェが好きなため、カフェ文化が盛んなオーストラリアではほぼ毎日新しいカフェを開拓した。オーストラリアの人は暑い日にもホットを飲むし、基本的にブラック(現地ではロングブラックという)を飲む人は見かけられず、ラテが人気であることを知った。こういった生活をしたため、もちろん現地で使用した金額はそれなりになるが、私はお土産を現地のスーパーで買うことにより節約した。

【最後に】

最後にこの留学を通して得られたものについて述べたいと思う。まず、私がこの留学に参加した理由は3つある。「英語力向上」「異文化理解」「交換留学にむけた準備」だ。

・英語力向上…3週間という短い期間の中で向上は期待していなかったが、リスニング力に関しては少し向上したと感じる。しかし、スピーキングに関してはまだまだで、今現在の自分の英語力を知ることが出来たという意味では良かった。

・異文化理解…私はこの留学に参加するまで海外に行ったことがなく、この留学が初海外だった。やはり、メディアで知った気になった海外と実際に自分の目でみる海外にはギャップがあった。オーストラリアの人のワークライフバランスは日本人が最も学ぶべき事だと思う。オーストラリアではカフェなども17時頃にしまってしまうが、非常に心にゆとりをもった生活が出来ている人が多いように感じた。

交換留学にむけた準備…私は3年の秋からの交換留学に参加したいと思っている。今回の留学を経て、海外で暮らすということ、そして英語で授業を受けるということを体感することが出来、交換留学への意志がさらに高まった。また、もっと海外の人たちと交流をしてみたいという気持ちから、春学期間の慶應ともだちプログラムに参加することを決めた。

以上のように、この短期留学で自分が目的としていたことはほぼ達成することが出来た。また、上記3つ以外に最も自分にとって価値のあることは、他学部他学年の塾生と関われたことだ。私はこの留学に参加するまで慶應の他学部の人と話したことすらなかったが、この留学に参加し、各学部で学んでいることを共有したり、将来について語り合ったりと、非常に有意義な交流をすることが出来た。そして、1年生のためにまだ考えたことすらなかった就職活動についての話も聞くことができ、自分の将来について考える良い機会となった。

このプログラムは、英語力に自信がなくても授業についていくことができ、気軽に留学というものを知ることが出来ることから、少しでも行きたいという気持ちがあれば参加して後悔はないだろう。

 

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