シンガポールマネジメント大学春季講座 体験談3

体験談3 2019年度参加 経済学部2年 R・Mさん

【プログラムについて】

このプログラムの主な目的はソーシャルイノベーションとソーシャル・アントレプレナーシップについて、授業やフィールドワークを通じて学ぶことです。そもそも日本ではソーシャルセクターの存在感があまり発揮されていないのが現状です。様々な社会課題解決型の新事業が世界中で立ち上げられている中、私自身あまりソーシャル・アントレプレナーがどのようなことをする企業家なのか分かっていませんでした。しかし、このプログラムを通してソーシャル・アントレプレナーシップの実例や理論を学び、更には現地企業への訪問を重ねることで、社会課題の現状と問題の構造、そして企業がどのようにそれらの課題をビジネスを通して解決しているのかを実際に考察することができました。

【授業について】

シンガポールマネジメント大学はシンガポールの上位三大学の一つであるがゆえに、授業のレベルはとても高かったです。残念ながら現地学生との交流はないに等しかったのですが、たまにキャンパス内のコアスペースラウンジなどでプレゼンの練習やディスカッションに励んでいる現地の学生を見かけると、学習意欲がとても高いことが感じ取られると同時に刺激を受けました。また、日本にありがちの教授一人対生徒何百人という講義スタイルとは正反対の、セミナー感覚の授業ばかりだったため、常にアウトプット力が求められました。こういったアクティブラーニングが中心な授業が主だったため、英語のスピーキングはもちろん、ロジカルシンキングが鍛えられたと思います。ロジカルシンキングに関してはケーススタディなどを頻繁に行ったため、どこに課題があるのか、どうすればその課題が解決できるのか、など常に考える力がつきました。これらのスキルはこれからも役に立つものばかりだと思うので、私達が実際社会に出たときにいち早く活躍ができるかと思います。

【学習環境について】

シンガポールマネジメント大学は学生の様々な学習ニーズに応えるために、学生生活を送るにおいてとても充実した環境が備えられています。もちろん私達もその恩恵を受けることができました。例えばお昼休みの時間にカフェテリアに行けば、学生用のお値段で様々な美味しい料理を食べることができます。覚えている限りではマレーシア料理、対料理、日本料理、西洋料理、韓国料理、点心が注文できるブーズがありました。ご飯は安いだけでなく、クオリティーも高くてすごく美味しかったです。更に、特別にコアスペースも利用していいということだったので、プレゼンの準備の際にはそこで作業したりしました。コンセントはもちろん、アイデアをまとめるためのホワイトボードやコンピューターをつないでプレゼンの練習ができるテレビスクリーン、更にはお昼寝スペースまでも完備してありました(お昼寝スペースが学生証が必要だったので私達が所有していたビジターズカードでは入れませんでした)。このように24時間365日自習やディスカッションが行える環境が整っているため、とても快適でした。

【現地のホテルについて】

他のプログラムだとホームステイを行っているところもあったようですが、私達は2週間の間、キャンパスから徒歩で5分くらい離れているビジネスホテルに泊まっていました。無料で利用できるプールとジムを完備しており、毎朝1階にあるレストランで朝食のビュッフェをいただいていました。距離的にも、キャンパスからとても近かったので、便利でした。例えば、1時間あるお昼休みの間に午後の授業に必要なものをホテルに取りに戻る、などといった行動が可能でした。また、ホテルのスタッフの方々もとても親切で、Grabの手配(シンガポール版Uber)なども手伝っていただきました。

【最後に】

2週間という短い期間でしたが、本当に充実した毎日を過ごせました。特に日本人にとっては住みやすい・馴染みやすい国だということもあり、これといったストレス要因もなく、生活しやすかったです。また、授業やフィールドワークも最初から最後まですごく刺激的で、ソーシャルイノベーションや社会問題についてますます興味が湧きました。毎日朝から午後までみっちり授業というハードなスケジュールではあったものの、週末はセントーサ島へ遊びに行ったり、課題を終えて夜は観光しに行ったり、などちゃんと勉強以外の楽しみもちゃんとありました。今回はコロナの影響でマレーシアのフィールドトリップはキャンセルになってしまったものの、それでもこのプログラムに参加して本当に良かったと思いました。機会があれば是非参加してみてください。

                                      

 

                                  

 

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