国際機関である経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development、OECD)による講演会を、慶應義塾大学三田キャンパスにて、6月29日(金)に開催します。
グローバル化された経済において国際機関が果たす役割が高まっている中、国際センターではこのような国際機関での仕事がどのようなものかを紹介する講演会をシリーズでお届けしています。今回は、パリに本部を置き、激動する国際経済とりわけ欧州経済の安定にとって重要な役割を果たしている経済協力開発機構(Organization for Economic Co-operation and Development OECD)に焦点を当てています。
今回の講演では、OECDの玉木事務次長から、同機構の活動や魅力のほか、グローバル時代に求められる人材像や国際機関で活躍するためのアドバイスなどを伺うことにしました。同次長は長らく我が国財務省に勤務され、2011年8月に財務省財務官を最後に退官された後に現職に転じられました。今回の講演会は、このような要職に就かれている方からご自身の国際機関や財務省でのキャリア経験について直接伺い、学ぶことができる貴重な機会です。
なお、今般急遽、講演会の追加講師として、石井菜穂子財務省副財務官にもご参加頂くことになりました。石井副財務官はこれまで財務省に勤務される一方、長年、世界銀行や国際通貨基金(IMF)に職員として出向されたご経験をお持ちですが、今般、地球環境問題に取り組むため、「地球環境ファシリティ(GEF)」という機関のトップとして、本年8月よりワシントンに赴任することが決まったばかりです。財務省の女性官僚が国際機関のトップに就任するのは初めてのことです。
このように、国際機関経験の豊富なお二人の話を同時に伺い、国際機関の活動や魅力について横断的に見ることができる絶好の機会でもあり、国際機関の活動に関心のある方だけでなく、将来的な職場として国際機関に興味を持っている方にもお勧めの講演会です。
講演は主に学生対象となっておりますが、一般の方も聴講頂けます。
参加を希望される方は、必ず事前に下記の申込フォームよりお申し込みの上、当日、登録確認メールをプリントアウトし、ご持参下さい。
(申込〆切: 6月25日(月)午前9:00)
*経済協力開発機構(OECD)は、民主主義と市場経済を支持する諸国が以下の目的のために活動を行って
いる国際機関です。
●持続可能な経済成長の支持
●雇用の増大
●生活水準の向上
●金融安定化の維持
●途上国の経済発展の支援
●世界貿易の成長への貢献
また、ブラジルや中国、ロシア、またアフリカの後発開発途上国を含む100カ国以上の国・地域と専門知識や
経験の共有を行っており、50年以上にわたり、世界で最も信頼できる比較可能な統計、経済・社会データの
ソースであり続けてきました。同機関はデータを収集するだけでなく、トレンドをモニターし、経済動向を分析、
予測し、社会の変化や、貿易、環境、農業、技術、税制等における新たなパターンを調査しています。
また、各国政府が政策の経験を比較し、共通の問題への解決策を模索し、グッド・プラクティス(最良の慣行)
を特定し、国内および国際的な政策を調整する場ともなっています。
(出典:OECD東京センターWebサイト http://www.oecdtokyo.org/index.html)
開催概要
日時 |
2012年6月29日(金)
受付/開場 15時00分 |
場所 |
慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6F G-SEC Lab.(ジーセック ラボ) *下記三田キャンパスマップをご参照下さい(3番の建物です) http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html |
演題 | グローバルに考える−国際機関での仕事 |
講演者 |
玉木林太郎氏(OECD事務次長) |
講演者 |
石井菜穂子氏(財務省副財務官兼内閣官房内閣審議官(地球環境ファイナンス担当) |
使用言語 |
日本語 |
注意事項 |
事前登録の参加登録完了のお知らせメールをプリントアウト、またはメールを確認できるモバイル端末を持参し、提示して下さい。 |
入場料 | 無料 |
主催 |
慶應義塾大学国際センター (NPO法人)国際人材創出支援センター |
問合せ先 |
慶應義塾大学 学生部国際交流支援グループ ic-event@adst.keio.ac.jp |