ワシントン大学夏季講座 体験談11

体験談11 2016年度参加  経済学部2年 Y・Uさん

【現地研修について】

IMG_1861.JPG

この講座は〝Humans and the environment”というテーマが与えられており、この大きなテーマを違う視点から考察するために6つのグループに分けられました。グループは"waste"・"water quality and salmon"・"green building"・"urban agriculture"・"forestry"・"restoration and ecology"の6つがあり、私は"water quality and salmon"のグループに振り分けられました。私たちのグループでは、最終プレゼンテーションの内容を「シアトルに鮭が帰ってくるようにするには何をしたらよいか」というテーマに決めました。プレゼンテーションをするにあたり、私たちは各トピックごとのフィールドトリップを行いました。私たち"water quality and salmon"グループのフィールドトリップは、大学の近くにあるワシントン湖での水質調査でした。水中酸素濃度やpH、水温、水の透明度をカヌーに乗って測定しました。フィールドトリップの中でも特に興味深かったのは、"waste"グループのフィールドトリップであるごみ集積所の見学です。シアトルは日本とは異なるごみ収集の方法をと取っておりその仕組みを目で見て理解することができました(途中で火災が起こるアクシデントがあり最後まで見られなかったのは残念です)。また、各トピックの理解を深めるためにフィールドトリップに行く前にマイケルによる講義やゲストによる講義がありました。どれも使われている単語が難しく、毎回理解度は7割程度といったところでしたが、リスニングのトレーニングと思いながら聞いていました。

IMG_1862.JPG

【現地研修(英語の授業)について】

平日の午前中は"Communication Skills"という授業を受けました。この授業はグループごとに先生が異なり、私たちはスーザンという女性の授業を受けました。"Communication Skills"では、英語の簡単な日常会話からプレゼンテーションに役立つ情報まで様々なことを取り扱いました。特に印象に残っているのは、自分たちで自分たちのプレゼンテーションのテーマに関する質問を作って、キャンパス内にいる学生にインタビューをするというものです。緊張してしまって中々勇気が出ませんでしたが、ひとたび声をかけてみるとどの方もとても丁寧に受け答えしてくれました。時間がなさそうにしていても丁寧に対応してくれて、人の温かさに触れました。また、このクラスの特徴は、自由に発言してクラスに参加するというシステムを取っていることです。アメリカではこれが普通で、積極的に自分からクラスに参加することが求められるのだと実感しました。初めは慣れなかったものの、最終的には積極的に授業に参加し、クラスに貢献できたと思います。また、スーザンは日本での指導経験があることからか、とても分かりやすい英語を使ってくれたため理解も簡単にできました。

【現地の学生との交流について】

我々は常に勉強していたわけではなく、peerと呼ばれるワシントン大学の学生と自由時間を使って交流していました。彼らは平日の研修後はご飯に連れて行ってくれたり、帰ってきた後も寮のロビーでゲームや宿題を一緒にやってくれたりしました。休日はシアトル市内の観光名所に連れて行ってくれたり、バンを運転して遠出にも付き合ってくれました。皆がプレゼンテーション作成に追い込まれた第三週目も、遅くまで寮のロビーでスライドの作成や発表原稿の推敲を手伝ってくれました。日本人ばかりで日本語ばかり使ってしまうのではないかという不安も彼らがいたおかげでなくなり、逆に3週間しかいないのだからもっと英語で話せるようになりたいという気持ちを大きくしてくれました。

IMG_1864.JPG

   

体験談一覧に戻る