ワシントン大学夏季講座 体験談2

体験談2 2011年度参加 理工学研究科 修士1年 K・Wさん

【一日の様子】


ミールカードで朝食とコーヒーを購入し,芝生や校舎を眺めながら教室へ。主に午前はディスカッションと座学,午後はフィールドワークで構成されています。ディスカッションでは、日常生活に用いる表現や発音を学んだり,自然と人間の共存をテーマとした討論をしたりします。座学は各テーマ(森,サーモン,農業など)を学びます。授業後は各自食事の時間。校内にはSubwayやTully’s Coffeeがあり全てミールカードに対応しています。レストラン街もあり、現地の学生がお勧めのお店を案内してくれました。後半は最終プレゼンへ向け,各班に分かれて問題提起から仮説・検証を実施します。

僕たちはシアトル周辺の森林や公園に足を運び、人工的に作られた道と森の奥とで植物の外来種と在来種の割合を算出し,人間が植物の生態系に与える影響を調査しました。また、簡単な土壌調査やインタビュー形式の調査を取り入れ、最終プレゼンの内容を深めました。スライド作りや原稿の準備は予想していたよりも遥かに時間がかかり、睡眠時間がとれない日もありました。授業や実習は毎日4時頃に終了するため,その後の時間は全て自由に使うことができます。

 

【休日の過ごし方】


午前中にダウンタウンへ移動し,「Duck tour」という陸両用車でシアトルの町と湖を観光できるイベントに参加しました。「EPC」と呼ばれる音楽ミュージアムでは演奏を体験することができます。寮に戻ってからは,スポーツ大会。テニスコート(10面),ビーチバレーコート,バスケットコートや広大な芝生が完備されており,交流を深めることができます。なんとルームメイトの一人がアイスホッケーをしており,一緒に氷上で練習できることに。体格差は歴然としていましたが,滅多にできない貴重な体験をすることができました。途中ルームメイトがホッケーショップやベトナム料理屋に連れていってくれたこと,友達が6名程練習を見に来てくれたことが非常に良い思い出となりました。
授業では予め用意された内容をこなしていきますが、実際に自分が成長するチャンスは休日や自由時間にあります。自分から積極的に行動しないと何も得ることはできません。バンクーバー旅行,Boeing社への工場見学,マリナーズ観戦,夜景ツアー,アウトレットモール,およびライブなど,各々の意志ややりたいことを実現するためには必ずコミュニケーション力が必要とされます。

 

【街の風景】


「広い」「おいしい」「美しい」。ダウンタウン,港町,森,学生街が隣接しているため,3週間でも全て回ることができず飽きがきません。ダウンタウンには前述のようなミュージアムや水族館,近くのBellevueにはショッピングモールもあります。新鮮な魚介やとれたての野菜が売られているパイクプレイスマーケットは活気にあふれ,テラス式のレストランでは湖と市場を眺めながら食事を楽しむことができます。シアトルの象徴でもあるレーニア山が聳え立ち,キャンパスから眺めることができます(大学が景観の権利を抑えています)。また、大学内にはスーパーマーケットやレストラン,ショップが並ぶUniversity villageが存在し、大学から出なくても生活に困らないような設備が整っています。シアトルは水がきれいであり、それが、多くのコーヒーチェーン店の発祥地になった理由ともいわれています。そのため魚介類を始めとし,野菜や肉は非常においしかった印象でした。天気予報では毎日曇りか雨でしたが,結局全て晴れました。湿度も低く,非常に過ごしやすい気候でした。とにかく景観が美しく,かつ発展した町もあるため、将来こんなところに住めればいいなと思いました。