オックスフォード大学リンカーン・コレッジ夏季講座 体験談4
体験談4 2012年度参加 総合政策学部2年 K・S さん
【一日の様子】
夏休みだと言うのに、私は毎朝6時と早めの起床。日本では、夏のうっとうしい暑さで、どうしても怠けてしまいがちですが、イギリスでは朝晩は少し肌寒いと感じてしまう程。お昼間は半袖1枚で過ごせる、そんな過ごしやすいお天気の下、私たちは存分にオックスフォードでの生活を満喫していました。
毎朝早くから起きて、ディベートの準備を同じチームのSAさんを交えて行い、最終チェックをします。本番のディベートに備えて、少しみんな緊張気味。ディベートが終わった後は、みんなで一緒にイギリス史及び世界史にまつわる授業を受け、次の日のディベートの勉強を各チームで行います。その後、シェイクスピアの本を題材とした劇の練習をしました。基礎から徹底して指導して下さるので、演劇初心者の私でも、楽しみながら学ぶことができました。
おいしい夕飯を頂いた後、少しゆっくりしたら、私たちはまたグル―プに戻って、ディベートへ向けてあれやこれやと言いながら、議論を深めていきました。毎日、気がつけばあっという間に時間が過ぎていて、一日一日を精一杯フルに使い、オックスフォードでの生活を思いっ切り楽しみました。
【休日の過ごし方】
オックスフォードはロンドンと比べて比較的小さな街です。しかし、オックスフォード大学の様々なコレッジが軒を連ね、オックスフォードならではのお土産屋やおいしいレストラン、そして美しい教会など、見学してみたい場所がたくさんありました。SAさんの提案で、時には少し遠出をして、有名なお城や可愛らしい街までstudent assistantさんが連れて行ってくれました。また、何人かのSAさんにオックスフォード大学案内をして頂き、現地の学生だからこそ知っている興味深い話を交えて案内してもらい、現地の学生生活を少し味わえた気がしました。
週末は自由行動をすることができましたので、ハリー・ポッターの撮影場所として有名なオックスフォード大学クライストチャーチの方へ見学に行ったり、おいしいレストランでゆっくり夕食を食べて、ショッピングを楽しんだりと、オックスフォードを堪能し尽くしました。日曜日の夜は、次の日のディベートに備えてグループのみんなでもう一度集まり、遊び疲れて眠い身体を叩き起こしながらも、各々準備をしていました。みんなオンオフの切り替えが早く、思いっ切り楽しみつつ、勉強にも精一杯打ち込んでいました。
【現地の街の様子】


「オックスフォードは勉学を象徴する街なんだよ」と、オックスフォード大学に通っているstudent assistantさんは自信に満ちた笑顔で私にそう語りかけてくれました。オックスフォード大学には、壮大で素晴らしい図書館がたくさん立ち並んでいます。外観だけでなく、内装もとても居心地の良い造りとなっていて、何時間でも図書館で時間を過ごしたい、そう思えるような環境でありました。だからこそ、ここの学生たちはどこよりも図書館に好んで足を運び、勉学へ勤しむのかもしれないと感じました。寮の目と鼻の先には図書館があり、夜遅くまで書物に読み耽っていても、たった5分以内で帰れてしまう。そのように勉強を身近な存在として感じることができるのも、オックフォードの醍醐味の一つなのかもしれません。
由緒ある建造物に囲まれた街を歩くと、まるでタイムスリップしたかのように感じました。石畳で敷き詰められた道の周りには豊かな自然を残しつつも時代の流れを感じさせてくれる、そんなとても過ごしやすい街でありました。
そうそう、靴はなるべく歩きやすくて、履きなれた靴をオススメします。雨のよく降るイギリスでは、折り畳み傘も必需品です。そんな天気の読めない国には、未知の世界が広がっていて、きっとどなたでも楽しめることでしょう。もう一度行ってみたいと思える国です。