パリ政治学院春季講座 体験談8

体験談8  2014年度参加 文学部2年 S・Kさん

英語のエッセイを書き上げたということは間違いなく自信に繋がった。
外国語でそのルールに則って自分の研究内容を発表するということを、今後の学習でも積極的に行っていきたい。”

【英語能力の向上について】
・リスニング: 現地の授業は選択制で時間割は日によって違ったが、大体一日に3コマ程度受講した。授業は1コマ2時間、英語で行われる。始めはリスニングや英語での経済・政治用語に慣れず一度で全てを理解できなかったので、録音機を持っていき、放課後に聞き直して復習をした。3週間経った頃には英語に慣れて、一度で7~8割理解できるようになった。したがって、リスニングに関しては大きく進歩できたと感じる。
・スピーキング: 授業内での議論やル・アーブル校の現地学生とのディベートで積極的に発言することができず他の学生に気圧されてしまったが、今後の学習のモチベーション向上に繋がった。リスニング、スピーキング両方に関して言えることだが、「できて当たり前」の環境に身を置くことで大きな刺激となり、短期間でとても鍛えられた。
・リーディング: 講座の参加者は、1ヶ月を通してEUに関する3,000字程度のエッセイを書く。このエッセイの調査段階では多くの文献やインターネット上のソースを読んだ。その結果、精読とななめ読み両方の技術が上がったと思う。
・ライティング: エッセイ作成のため、言うまでもなく長い時間を英文の作成に費やした。しかし、エッセイは内容重視であり、提出期限に間に合うように急いで書いたので、文法や言い回しに関して改めて学習する時間はなかった。とはいえ、3,000字という長さの英語のエッセイを書き上げたということは間違いなく自信に繋がった。語学的な意味に限らず、外国語でそのルールに則って自分の研究内容を発表するということを、今後の学習でも積極的に行っていきたい。

【知識の向上について】
選択制の授業では、経済、外交、移民問題の中から前者2つを選んで受講した。はじめのうちは、やはりリスニングや 語彙の問題から授業内容が難しかったが、友人の助けもあり最終的には理解できた。講座2週目の最後に中間テストがあり、特にその準備が復習の良い機会となった。具体的には、経済ではEUにおける経済統合や資本の問題、金融政策などを学び、外交では域内外での関わりや貿易に加え、気候変動を主とした環境問題に対する国際的な取り組みなどについても学んだ。特に環境問題に関しては、自分の専攻での関心にも重なるところが大きかったので、興味深く聞いた。

エッセイのトピックは「In light of its environmental commitments under Energy2020 and with particular focus on shale gas and external cooperation with Japan, how can the EU improve its energy supply system?」として、EUのエネルギー供給に関して、環境面に重きを置きながら考察した。調査を通して、EUと周りの国々に関する地理・政治・経済的な知識が身についた。最終日のディプロマ・セレモニーで発表されたエッセイの評価はA+だった。成績が全てではないが、英語力や論理的な文章の構成力に不安を持ちながら参加した自分にとって、この評価は大きな成果のように思う。
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(EU本部の内部に入り、レクチャーも受講できる貴重な機会。)
 
【現地での経験・教養について】
放課後や週末は、友人と一緒に、時には1人で出掛けてパリや郊外を周った。メトロの定期は支給されていたし、学生は大抵の施設を無料で見学できるので金銭的な負担もなく、多くの歴史的建造物や美術品をこの目で見ることができた。教科書やテレビとは違って、自分で実際に見たものは忘れないし、更なる興味を掻き立てられるので、今後の人生においても 大きな知的刺激となる経験ができた。食事は、マルシェ等で買った食材での自炊が多かった。ホテルの快適さはアパルトマンとは違うと想像するが、それでも努めて観光だけでなく、パリの普段の生活に近い体験もできたと思う。
 

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初日にパリ市内の凱旋門へ。)

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(課題を出し終えたらモンサンミッシェルへ小旅行。)

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(左:宮殿のような教室。 右:中国や韓国からの留学生とも友達に。)

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(左:最終日のディプロマ・セレモニー。 右:滞在先ホテルでのサプライズ誕生日会。

 


 

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