パリ政治学院春季講座 体験談1~3

体験談3 2008年度参加 文学部3年(女子)

    

 

休日の風景

 

パリで迎えた誕生日は人生の中でも一番精力的に活動した一日でした。その日は必修も選択講義のどちらも授業が入っていない平日であったため、それまで勉強を優先して観光をあまりしていなかった私は美術館を見てまわることにしました。

 

いくつかの美術館をまわったのち、マルモッタン美術館に行く途中、カフェにて憧れのタルトとカフェビエノワを食べました。実際にフランス語を用いてオーダーできることの一つにも喜びを感じていましたし、たまたま隣合わせになった紳士の方とも少しお話させて頂きフランスのカフェ文化を体感するという貴重なひと時を過ごすことができました。また、美術館ではパリ政治学院の学生証を提示した際に、フランスの名門「グランゼコール」の学生であると思われ、受付の方に非常に驚かれたのも印象に残っています。

 

その後、仏文学の文豪の一人バルザックの家を見学したところ、私と同じくフランス文学を研究しているアメリカ人の学生とも友達になれました。

 

夜にはパリ政治学院春季講座に参加していた学生が一部屋に集まって、フォンデュパーティーが催されました。友達にこのようにお祝いしてもらうことが初めてだったこともあって、本当に嬉しかったのを覚えています。

 

長いようで短い一か月でしたが、講義内容はもちろんのこと参加している学生との共同生活、また個人的に卒業論文のテーマも見つけることができ、素晴らしい体験をさせていただきました。

 

 

          La Maison de BALZAC     

    

フォンデュパーティーの様子    

    

体験談2 2008年度参加 経済学部3年(女子)

    


休日の風景

ある日曜日にヴェルサイユに行きました。ヴェルサイユというとツアーで行くイメージが大きいと思いますが、RERという街中からパリ郊外まで延びている電車があるので、それに乗ると安い運賃で行くことが出来ます。個人で行くと時間に制限がないのでゆっくりと観光することが出来ます。
朝早く行った方がいいというアドバイス通り、開館前に到着しました。朝早いからか、日曜日にもかかわらずそんなに混んでいない印象を受けました。その分じっくりと見ることが出来ました。
有名な鏡の間はもちろん、美術館のように絵だけがたくさん飾ってある部屋も回りました。1時間ほどで宮殿内は見終わります。

その後一度行ってみたかったプチ・トリアノンに向かいました。宮殿から庭を散歩しながら行ったのですが、30分ほどかかってしまいました。トラムがあったのでそちらに乗った方が賢明だったなと思います。プチ・トリアノンは開館が12時(宮殿自体は9時)と遅く、フランスらしいなと感じました(笑)。プチ・トリアノンは宮殿の豪華さとは違い普通の家といった面立ちで、マリー・アントワネットが宮廷生活に疲れプチ・トリアノンで暮らした気持ちが理解できるような気がしました。

プチ・トリアノン周辺には王妃の農村といって農村を再現した場所があります。水車小屋やぶどう畑、また農場もあり、牛や馬、鳥といった動物もいることに驚きました。とてものどかで、まるでフランスの田舎に来たかのような錯覚を覚えました。

夕方にはパリに戻り、ホテルの隣にある大きなスーパーで食材を購入しました。あまりにも大きいのでどこに何があるのか分からず、また野菜一つとっても様々な種類があり、迷ってしまいます。野菜の豊富さ・安さは農業国フランス、またEUのシステムならではだと感じました。このスーパーは滞在中何度もお世話になりました。
 
 

         

シアンスポ授業前        

シアンスポ校舎前        

シアンスポ語学教室        

体験談1 2006年度参加 法学部 細川美佳さん

    

 
パリ政治学院で過ごした1ヶ月間は、学校での勉強、ストラスブールへの旅行、また共同生活など、どれを取り上げてみても心に残る体験ばかりです。

講義は全て英語で行われるため、授業についていけるかという不安はありましたが、理解できなかった箇所は友達と話し合って理解を深め、協力して勉強していきました。講義は内容が高度なものなので専門的な知識が要求され、テストもあったため楽とは言えないかもしれませんが、それだけ価値のある授業であり、私にとってはとても良い刺激となりました。また、政治学院の先生方はどのような質問にも快く対応して下さいました。ヨーロッパに関する講義では、共通科目に加えて3つのカテゴリー(経済、外交、移民)の中から2つを選択するため、自分の興味のある内容を選択できます。また、フランス語も自分のレベルに合わせて学ぶことができました。1ヶ月の研修の終わりにはヨーロッパに関するエッセイを英語で10枚程書かなければなりません。研修中にはパリ政治学院の図書館も利用できるため、エッセイの為にそこで本を探したり、インターネットで情報を検索したりして情報を集めました。しかし、政治学院の学生チューターからアドバイスをもらいながら進めていくのでそこまで大変なものではありませんでした。

ストラスブールへの旅行は1ヶ月間の研修のうち1泊2日でしたが、その中で欧州議会と欧州人権裁判所を訪れました。人権裁判所では、実際の裁判を傍聴することができ、とても貴重な経験をすることが出来ました。またストラスブールはドイツに近いため、研修に参加している友達と一緒に、国境を越えてドイツへ足を運ぶことも出来ました。

宿泊先は簡単なキッチンのついたアパート・ホテルでした。2人部屋で、朝食以外は基本的に自炊をしました。平日学校がある時は部屋でサンドイッチを作って持って行き、昼食は近くの公園か、学校のカフェテリアで食べました。また、一つの部屋に食事を持ち寄ってパーティをするなど、共同生活の面でもとても充実して過ごすことができました。ホテルは立地条件が良いので、必要なものがあればすぐ買い物に行けますし、近くのレストランで食事することもできます。週末は基本的に自由行動。私はパリ市内の観光をしましたが、近くの海外に出向く人もいました。

1ヶ月の研修の間、著名な先生方の講義を受けられるだけではなく、旅行や研修仲間との共同生活を通して勉強以外にも様々なことを学び、その後日本に帰ってからの勉強に対するモチベーションにも繋がりました。また新たな友達との輪も広がり、とても有意義な1ヶ月間を過ごすことができました。

研修にあたって協力して下さった国際センターの方々を初め、先生方、政治学院の皆様に大変感謝しています。
 

         

パリ政治学院の校舎        

ストラスブルグ 欧州議会        

ストラスブルグ 欧州議会        

パリ市内観光        

修了式     

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