ワシントン大学夏季講座 体験談12

体験談12 2017年度参加 法学部4年 K・Hさん

【現地での研修について】

研修は、午前と午後の2部で構成されている。基本的に先生方は我々生徒の事を常に考えてくださっており、毎日の授業を問題なく消化でき、授業の雰囲気も和やかであった。

午前中は、参加者が2つのクラスに分かれて、英語の発音練習や、リスリング、引用の方法といった事を学習した。1クラス、15人程度で行われるが、先生が頻繁に生徒に発言を促すので、結構な頻度で発言する機会があった。上手く英語で表現できない場合も先生や周りの生徒が適時フォローしてくださったので、英語に苦手意識のある私でも、恥じることなく発言できた。先生も「失敗をしない生徒にならないで」と授業方針を説明されていたので、英語があまり得意だと感じていない人にこそ参加する価値のある講座であると思った。

午後は、参加全員で本プログラムの研究課題であるサステイナブルビジネスに関しての概念説明や実際にフィールドワークなどを実施した。日本ではあまりなじみのないアントレプレナーやTLOに関して実際にフィールドワークで体験でき、経営学学習者には、学問の幅の広さ、イノベーションの必要性等の示唆に富むものが多いと感じた。勿論、経営学に触れたことが無くても(大半の参加者はそうであった)、事前の研修課題や午後の講義を通じて十分に理解することが可能であったし、利益獲得のみを目的とした短期的視点ではなく、環境等に配慮した中長期的な視点に基づく会社運営の必要性を認識出来るようになっていた。また、課題として、インスタグラムに特定のテーマの動画を作成アップするといった斬新な授業スタイルを採用していた。

【1日の過ごし方】

平日は授業が朝8時半から始まり、途中で1時間半のお昼休憩を挟んだ後に、午後の授業を受講する感じであった。昼は時間があるので、大学内のフードコードで食事を済ませてから、キャンバス内を散策、広いキャンバスの一角でフリスビーをした。授業や宿題で忙しいが、せっかく異国にいるのだからと、授業後にみんなでボーイングの工場見学に行ったり、スタバの本社に行ったり、リンクという地下鉄を使いダウンタウンに観光に行ったり、夕焼けを見に公園に行ったりと様々な事をした。その結果として睡眠不足に陥りがちになるが、大学内で使えるミールカードでエナジードリンクやスタバの飲み物を買って眠気に打ち勝ち週末を迎えていた。週末は、平日に行けないようなポートランドやリンクの終点のAngle Lake駅まで足を延ばし、買い物や観光を楽しんだ。

基本的に、自分で予定を立てる必要があったので、過去の体験記も参考にしてどこに行くかを決めていた。上記以外にも夜景を一望できるコロンビアタワー、クルージング、カヤック、バーベキュー、野球観戦、スタバ1&2号店制覇などを楽しんだ。スタバ2号店は、大学の寮から徒歩10分程なので、課題が溜まっている時は班員でそこに行き、本場の味を楽しみながら協力して宿題を行ったりもした。特に、最終週はプレゼンの準備に追われなかなか観光する時間が取れないので、早い間に、大学から離れている所に足を運ぶことを推奨したい。(私の班は、プレゼンの2日前にもかかわらずコロンビアタワーに行き、深夜に慌てて準備に取り掛かり、徹夜になったという思い出もあった…。)

参考までに、現地ではラーメン、寿司といった日本食は食べる事が可能なので、食事で困ることはないと思った。(むしろ、物価や大学から外に出た時の治安が気になった。)

参加者同士での昼食.jpg

(参加者同士での昼食)

【プログラムに参加する意義】

私は、当初このプログラムに参加する主目的として英語能力の総合的な向上と位置付けていた。実際は3週間と限られた期間しかなく、英語が劇的に上手くなったとは言い難かった。しかし、普段の授業は当然英語で行われるし、土日の自由時間に1人で行動すれば、嫌でも行く先で英語を使うことになった。自分の持っている知識をフル活用し、もがきながら英語を使うことで、英語が通じなくてどうしようという不安は大分なくなったし、内部出身者の私でも意外と自分の英語が通用(例え文になっていなくても)したということに自信を持てた。  

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一方で、当初は予想していなかった、グループワークの困難性と達成感を痛感した。このプログラムでは、頻繁にグループで課題を共同作業する事になるが、意見の対立や割り振った課題の担当者の進捗状況の差異から、予定通り課題が進まず、提出期限の直前まで終わらないという事があった。しかし、協力しながらグループの仲間と1つの課題を作りあげた達成感は半端なものではなかったし、自信にもなった。全員で協力したから、最後のプレゼンを質の高い成果物に仕上げられたと思っており、班員や適時アドバイスをくださった先生やピア、参加者の人には感謝してもしきれない。普段の大学の講義ではグループワークをする機会(それも海外で)がないと思うので、1人で勉強するのは苦手、本気で共同作業に取り組みたいという人には非常に強く勧めいたプログラムであった。(↑上の写真:プレゼンの様子)

加えて、前述したように、経営学の幅の広さ、底の深さを認識することができた。フィールドワークを通じて、何故アメリカでは、イノベーションが起きやすい環境にあるのか(インキュベーターや大学内のラボの存在)、環境と経済の関係性と概念の歴史的変遷(トリプルボトムライやSDGs)などを体感した。これらの概念は、座学で勉強するより実際に目で確かめることで効果的効率的に理解出来ると思うし、日本との違いを考えさせる題材が豊富に揃っていると感じた。

自分とはバックボーンや学年の違うワシントン大学の学生、同じプログラム参加の仲間そして、先生方と接する事で、非常に刺激となったし、このプログラムを通じて自分に新たな気づき、価値観が得られたと思っている。ここで出会った仲間全員と今後も関係をずっと持ち続けたいと思っている。また、資格試験が一段落して、自由時間が激減する社会人になる前に必ず短期の留学を経験してみたいと入学当初の思いを十分に満たしてくれた。最後に、プログラム提供者、先生方、ピア、プログラム参加者、班員の人に厚くお礼を申し上げたい。4年間の夏休みの中で一番密度の濃い3週間であったと確信している。

 

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(集合写真)

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