オックスフォード大学クライストチャーチ・コレッジ夏季講座 体験談13

体験談13 2019年度参加 文学部2年 S・Sさん

【午前の授業について】

English Lectureとして、英語の授業を10人1クラスで受けました。私のクラスはスピーキングを重視したクラスであったため、授業の1/3をクラス全体での英会話に充てていました。全体を通して楽しく穏やかな雰囲気がありました。困った点は、英会話のテーマやトピックが特に決まっておらず、自分たちで話題を切り出し繋がねばならなかったことです。私たちの先生は基本助けてはくれませんでした。この厳しさが、英語を使って自分を発信する自信と勇気を育ててくれたと実感しています。初めは沈黙の時間もありましたが、最終週には各々がもがきながらも自身の週末の体験や趣味の話を語れるようになっていました。もちろんスピーキングだけではなく、どのクラスも4技能を高められる授業だったと聞いています。私のクラスは毎金曜日にプレゼンがありました。

【午後の授業について】

Academic Lectureとして、私はCourse1の現代英国社会の授業を受けました。イギリスの家族、教育、犯罪、性、異文化コミュニケーションといった分野に関して現行法と社会状況を考察しました。授業は主に講義を聞くスタイルですが、途中に問いかけがあったり、ディスカッションの後に発表する機会があったりしました。毎回の授業でほぼ全員が発言していたように感じます。最後の授業はグループによるプレゼンを行いました。テーマはイギリスに関することから自由に設定することができ、私のグループはイギリスの教育について発表しました。私が一番印象に残っているのは性に関する講義で、英語で学ぶからこそ恥じらいを持たず新たに気づくことが出来る点があると感じました。内容は決して簡単ではなく、また英語で専門的な内容を取り扱うため、リスニング力と集中力が鍛えられたと感じています。その他のコースも講義を基本に、ディスカッションやプレゼンを行って専門的に学んだそうです。

【平日の過ごし方】

朝8時頃に朝食をとって、9時から午前の授業を受けました。午前、午後共に授業の合間にTea Breakの時間があり、紅茶またはコーヒーとクッキーを楽しみながら談笑しました。ここでTAの生徒やウエイターの方と仲良くなることが出来ました。昼は70分の休憩があるため、部屋に戻って休んだり買い物に出かけたりと各々が自由に過ごしていました。私は毎日昼食を大量に配膳してもらっていたため、ほとんどの時間を食堂で過ごしました。最後まで食堂にいると、ウエイターさんと仲良くなれるかもしれません。午後の授業は14時半に終わりますが、博物館や美術館はほとんどが5時で閉まってしまいます。近くのショッピングモールで買い物をしたり、カフェでのんびりしたり、プレゼンの準備をしたりしました。夕食後はまだ空が明るいので、もうひと遊びしていました。TAが準備してくれるアクティビティに参加したり、パブに行ったりしました。オックスフォードの街はロンドンに比べて夜の治安は良いと思います。

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(食堂での昼食)

【休日の過ごし方】

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基本は観光に行きました。ほとんどの人がロンドンに2週分かけていたかと思います。ほかにもコッツウォルズのツアーに行く人、リバプールにサッカーを見に行く人、ユーロスターでパリに行く人など様々な過ごし方をしていました。もちろんオックスフォードの街をじっくり観光する人もいました。ロンドンは電車で約1時間ですが、高いので便利で安いバスをみんな利用していました。イギリスは驚くほどバスの台数が多かったです。私はリバプールに行きましたが、TAが平日の夜に週末計画デーを設けてくれ、バスやホテルの予約を手伝ってくれました。休日は朝食しか食堂で食べられないので、昼食と夕食はレストランやテイクアウトのお店を利用しました。私たちは最終プレゼンが月曜日にあったので、最後の日曜日は寮に残ってのんびり過ごす人が多かったです。(⇒右の写真:リバプールでの一枚)

【お金について】

現金を5万円分準備しましたが、実際はそれほど必要ではありませんでした。カード支払い可能なお店が多く、数千円しか現金を使わない人もいました。とはいえ割り勘したりカードが使えなくなってしまったりした時のために、一定の現金は持っておくと安心です。また、ワンタッチで精算できる電波のようなマークがついているカードしか使えない場面もあったので注意が必要です。

【気候について】

イギリスは天気のすぐれない日が多いと聞いていましたが、私が留学した時は1日雨が降った日を除いて毎日青空が広がっていました。気温は日本の冬に向かう時期のようで、朝晩は軽いダウンを着てもよいほど涼しかったです。対して日中は30度近くまで上がることもあり、脱ぎ着できる服装をしていました。半袖はあまり使わなかったです。

【留学を通して得られたこと】

私が留学を通して得られたことは大きく2つあります。1つは英語を積極的に使う力です。どこかに行きたいとき、何かを知りたいとき、調べれば答えは見つかるかもしれませんが、私は現地の人に聞くように心がけていました。そのおかげで、授業でも観光先でも自分から英語を使って話すことが出来るようになりました。1か月の短期留学で語彙力やスピーキング力が伸びたと自信をもって言えるわけではありませんが、英語運用能力と英語を使う勇気は強化されたのではないかと思います。2つ目は高めあえる同大学の仲間に出会えたことです。同じ大学に通っていても、普通に過ごしていたら絶対に出会わないような学年・学科・コミュニティの人と1か月間過ごせる機会はとても貴重なものでした。私はこの留学を決める前、留学先に日本人が多いと日本語が使えてしまうので、留学する意味がないのではないかと考えていました。しかし、日々の疲れがルームメイトとの会話によって軽減したり、週末により具体的な計画を立てて観光を楽しめたりと日本人の友達と過ごせる有難さを実感する日々でした。また同じ留学の志を持つ者同士とても気が合い、大切な友人を持つことが出来ました。もし語学力向上の不安からこのプログラムを迷っている方がいたら、この点からぜひ参加してほしいと思います。

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(セント・メアリー協会にて)

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